第二回 西国三十三観音霊場巡り その一
しばらく休養していましたが、仕事もお盆休みと言うことでやっと少し時間が出来たこともあり、
また少しずつアップして行こうと思います。それにしてずっと放置していたにもかかわらず沢山
の訪問に感謝です。復帰第一弾として、先月末に行った二回目の西国霊場巡りについてアッ
プしてみます。
今回は主に琵琶湖の周囲にある霊場をと思い色々と計画を
練りましたが、最後まで迷ったのが車で行くか、新幹線で行
くかと言うことでした。結局向こうに行ってからの利便性で車
に決めました。
ただ、そうなると最初の巡礼寺である第12番正法寺(滋賀
県大津市)まで約500km,休憩を挟むと8時間位かかり
そうなので29日は午前1時半、暗闇の中での出発となりました。
今回は体調も良く、また金曜日のため高速道路も
順調で、午前9時前後には到着しました。
西国三十三観音霊場・第12番寺「岩間山・正法寺」
縁起によれば、元正天皇の病気平癒祈願に功のあ
った泰澄が養老6年(722年)、岩間山中の桂の大
樹から千手陀羅尼を感得し、その桂の木で等身の
千手観音像を刻んで、元正天皇の念持仏である金
銅千手観音像をその胎内に納め祀ったのが当寺の
初めとされる大変歴史のある古刹で、本堂横手には
芭蕉が"古池や蛙とびこむ水のおと"を詠んだと伝え
られている"芭蕉の池"が残っていました。
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山号 岩間山
寺号 正法寺
宗派 真言宗醍醐派
本尊 千手観世音観音菩薩
開基 泰澄大師
創建 722年
URL http://www.iwama-dera.or.jp
--------------------------------------------------------------------
続いて、道を北上して二番目の巡礼寺である第13番石山寺へ。石山寺は、滋賀県大津市にある東寺真言宗の寺で、本尊は如意輪観音、開基は良弁です。当寺は京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場であり、西国三十三箇所観音霊場第13番札所となっています。また当寺は『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に物語の着想を得たとする伝承があるそうです。
ところで境内が広いのは覚悟していましたが、小高い
山麓に建っているのでアップダウンがかなりあり関東
の寺ではあまりお目にかかれない陣容でした。
それだけに伽藍などはどこも充実していて、石山寺
も本堂をはじめとして多宝塔など9件もの国宝があり
しばし疲れを忘れ心を癒されました。
国宝の本堂
百観音のご本尊が一堂に祭られている観音堂
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山号 石光山
寺号 石山寺
宗派 東寺真言宗大本山
本尊 二臂如意輪観世音菩薩
開基 良辨僧正
創建 749年
URL http://www.saikoku33.gr.jp/13/index.htm
--------------------------------------------------------------------
気持ち良い汗をかき、そろそろお昼も近づいてきた
のでこの辺で昼食をと思い、事前の調査によると
大津と言えば志じみ釜飯と言うらしいので、石山寺
の門前に有ったお店に、、、、志じみ釜めしは注文
をもらってから炊き上げますとのことで、多少時間
はかかりましたが、ダシの良く効いたそして鉄釜
独特のおこげのついたしじみ釜飯は中々の味でした。
お腹も満腹になり、少し仮眠を取り体調を整えて(笑)頑張ってもう一寺。
三番目の巡礼寺は
琵琶湖南西の長等
山中腹に広大な敷
地を有している長
等山園城寺、通称
三井寺です。
天智天皇の永眠
後、大友皇子と大
海人皇子が皇位
継承をめぐって争
い、壬申の乱が勃
発。壬申の乱に敗
れた大友皇子の
大友与多王は父の霊を弔うために「田園城邑(じょうゆう)」を寄進して寺を創建し、天武天皇から
「園城」という勅額を賜わったことが園城寺の始まりとされています。
流石に天台寺門宗の総本山である三井寺、本堂の回廊には関東の寺ではそれだけでご本尊
となるような素晴らしい仏像が所狭しと並んでいました。
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山号 長等山
寺号 園城寺
宗派 天台寺門宗総本山
本尊 如意輪観世音菩薩
開基 大友与多王
創建 686年
URL http://www.saikoku33.gr.jp/14/index.htm
--------------------------------------------------------------------
以上で当日予定していた巡礼は終ったのですが、ゆとり
を持った計画だったので、午後少し時間が出来ました。
そこでオプションで計画していた比叡山延暦寺に行って
見ることにしました。延暦寺は西国三十三観音霊場に
は含まれていないのですが何と言っても日本の仏教の
総本山と言ってもいいところですので眼下に琵琶湖を見
下ろしながら快晴の奥比叡ドライブウェイをゆっくりと気
分良く車を走らせました。
ところで比叡山には延暦寺という名の建物はなく、比叡山そのものが延暦寺を表わしているとのことで、その寺域は広大で、標高848mの比叡山の山中に数百の建物があり、東塔・西塔・横川(よかわ)の三地域に分かれているとのことでした。
今回はその中で
東塔に寄り国宝
である根本中堂
や開催中の国
宝展に寄ってみ
ました。
見事な伽藍や素晴らしい仏像にまさに圧倒された巡礼でした。
一日の疲れも出てきたところで初日の宿、雄琴温泉に
向いました。雄琴温泉は琵琶湖の湖畔にあり今から
約1200年前に最澄が開いた湯といわれ、雄琴とい
う地名は、平安時代の貴族今雄宿禰の荘園があり、
その邸からよく琴の音が聞こえたことから、姓の「雄」
と「琴」をとって雄琴と呼ばれるようになったそうです。
宿では浴場が少し離れた場所でしたが部屋にも温泉が引い
てあったので琵琶湖を眺めながらの入浴で疲れも癒されまし
た。食事は名物の近江牛を頂きましたが、もう一つの琵琶湖
名物の鮒寿司はちょっと塩辛かったです(笑)
続く、、、、、、、、、、、、、、、
また少しずつアップして行こうと思います。それにしてずっと放置していたにもかかわらず沢山
の訪問に感謝です。復帰第一弾として、先月末に行った二回目の西国霊場巡りについてアッ
プしてみます。
今回は主に琵琶湖の周囲にある霊場をと思い色々と計画を
練りましたが、最後まで迷ったのが車で行くか、新幹線で行
くかと言うことでした。結局向こうに行ってからの利便性で車
に決めました。
ただ、そうなると最初の巡礼寺である第12番正法寺(滋賀
県大津市)まで約500km,休憩を挟むと8時間位かかり
そうなので29日は午前1時半、暗闇の中での出発となりました。
今回は体調も良く、また金曜日のため高速道路も
順調で、午前9時前後には到着しました。
西国三十三観音霊場・第12番寺「岩間山・正法寺」
縁起によれば、元正天皇の病気平癒祈願に功のあ
った泰澄が養老6年(722年)、岩間山中の桂の大
樹から千手陀羅尼を感得し、その桂の木で等身の
千手観音像を刻んで、元正天皇の念持仏である金
銅千手観音像をその胎内に納め祀ったのが当寺の
初めとされる大変歴史のある古刹で、本堂横手には
芭蕉が"古池や蛙とびこむ水のおと"を詠んだと伝え
られている"芭蕉の池"が残っていました。
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山号 岩間山
寺号 正法寺
宗派 真言宗醍醐派
本尊 千手観世音観音菩薩
開基 泰澄大師
創建 722年
URL http://www.iwama-dera.or.jp
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続いて、道を北上して二番目の巡礼寺である第13番石山寺へ。石山寺は、滋賀県大津市にある東寺真言宗の寺で、本尊は如意輪観音、開基は良弁です。当寺は京都の清水寺や奈良県の長谷寺と並ぶ、日本でも有数の観音霊場であり、西国三十三箇所観音霊場第13番札所となっています。また当寺は『蜻蛉日記』『更級日記』『枕草子』などの文学作品にも登場し、『源氏物語』の作者紫式部は石山寺参篭の折に物語の着想を得たとする伝承があるそうです。
ところで境内が広いのは覚悟していましたが、小高い
山麓に建っているのでアップダウンがかなりあり関東
の寺ではあまりお目にかかれない陣容でした。
それだけに伽藍などはどこも充実していて、石山寺
も本堂をはじめとして多宝塔など9件もの国宝があり
しばし疲れを忘れ心を癒されました。
国宝の本堂
百観音のご本尊が一堂に祭られている観音堂
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山号 石光山
寺号 石山寺
宗派 東寺真言宗大本山
本尊 二臂如意輪観世音菩薩
開基 良辨僧正
創建 749年
URL http://www.saikoku33.gr.jp/13/index.htm
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気持ち良い汗をかき、そろそろお昼も近づいてきた
のでこの辺で昼食をと思い、事前の調査によると
大津と言えば志じみ釜飯と言うらしいので、石山寺
の門前に有ったお店に、、、、志じみ釜めしは注文
をもらってから炊き上げますとのことで、多少時間
はかかりましたが、ダシの良く効いたそして鉄釜
独特のおこげのついたしじみ釜飯は中々の味でした。
お腹も満腹になり、少し仮眠を取り体調を整えて(笑)頑張ってもう一寺。
三番目の巡礼寺は
琵琶湖南西の長等
山中腹に広大な敷
地を有している長
等山園城寺、通称
三井寺です。
天智天皇の永眠
後、大友皇子と大
海人皇子が皇位
継承をめぐって争
い、壬申の乱が勃
発。壬申の乱に敗
れた大友皇子の
大友与多王は父の霊を弔うために「田園城邑(じょうゆう)」を寄進して寺を創建し、天武天皇から
「園城」という勅額を賜わったことが園城寺の始まりとされています。
流石に天台寺門宗の総本山である三井寺、本堂の回廊には関東の寺ではそれだけでご本尊
となるような素晴らしい仏像が所狭しと並んでいました。
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山号 長等山
寺号 園城寺
宗派 天台寺門宗総本山
本尊 如意輪観世音菩薩
開基 大友与多王
創建 686年
URL http://www.saikoku33.gr.jp/14/index.htm
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以上で当日予定していた巡礼は終ったのですが、ゆとり
を持った計画だったので、午後少し時間が出来ました。
そこでオプションで計画していた比叡山延暦寺に行って
見ることにしました。延暦寺は西国三十三観音霊場に
は含まれていないのですが何と言っても日本の仏教の
総本山と言ってもいいところですので眼下に琵琶湖を見
下ろしながら快晴の奥比叡ドライブウェイをゆっくりと気
分良く車を走らせました。
ところで比叡山には延暦寺という名の建物はなく、比叡山そのものが延暦寺を表わしているとのことで、その寺域は広大で、標高848mの比叡山の山中に数百の建物があり、東塔・西塔・横川(よかわ)の三地域に分かれているとのことでした。
今回はその中で
東塔に寄り国宝
である根本中堂
や開催中の国
宝展に寄ってみ
ました。
見事な伽藍や素晴らしい仏像にまさに圧倒された巡礼でした。
一日の疲れも出てきたところで初日の宿、雄琴温泉に
向いました。雄琴温泉は琵琶湖の湖畔にあり今から
約1200年前に最澄が開いた湯といわれ、雄琴とい
う地名は、平安時代の貴族今雄宿禰の荘園があり、
その邸からよく琴の音が聞こえたことから、姓の「雄」
と「琴」をとって雄琴と呼ばれるようになったそうです。
宿では浴場が少し離れた場所でしたが部屋にも温泉が引い
てあったので琵琶湖を眺めながらの入浴で疲れも癒されまし
た。食事は名物の近江牛を頂きましたが、もう一つの琵琶湖
名物の鮒寿司はちょっと塩辛かったです(笑)
続く、、、、、、、、、、、、、、、
by rachmaninof | 2011-08-16 09:31 | 霊場巡り