西国霊場巡り
先週末、娘はホームスティでオーストラリア、長男一家は二人目
の子供で身動きできず、二男も色々予定があって家にあまりい
ないと言うことで今回思い切って前から予定を立てていた西国
三十三観音霊場巡りをスタートさせました。
以前巡礼した坂東、秩父、それと今巡礼中の武蔵野霊場と違っ
て西国は一番寺が紀伊半島南部の那智山にありそれ以降は
奈良、京都、和歌山、兵庫、滋賀県と関西に点在しているため
今までのように日帰りでは難しく果たして何年かかるやらと気
が遠くなりますがとりあえず今回はまず一番寺ということで、二
泊三日1,300Kmのドライブを楽しんできました。
今回最初の予定では一泊だったので一番寺だけの予定でしたが直前でもう一泊できることになり
もう後数寺と思いましたが、夏休みの土曜日の宿泊と言うことで、急には宿が見つからず結局長
野県の飯田市に二泊目の宿をとりましたがこれが結果的に大正解でした(笑)
初日は金曜日の午前1時に自宅を出発、東北道→首都高速→東名高速→伊勢湾岸道路→
伊勢自動車道→紀勢自動車道とひたすら高速を走り、最後は紀伊半島東部の海岸線を行くこと
666Km、お昼前に何とか目的地の西国一番寺・青岸渡寺に着く事が出来ました。
流石に西国霊場は今までとは違う雰囲気を漂わせていて、
中世以降天皇、皇族の熊野詣での宿泊所にあてられてい
た尊勝院、南北朝時代の重文・宝篋印塔などその規模、内
容において素晴らしいものがありました。
本尊は如意輪観世音菩薩で開基は仁徳帝の頃(313-31
9)、印度より裸形上人が熊野の浦に漂着、現在の堂の地
に庵を結んだのが始まりと伝えられていますが現在の本堂
は安土桃山時代、織田信長によって一旦焼失したものを豊
臣秀吉が再建したとの事です。
奥には日本一の落差を誇る那智の瀧があり、また
本堂の直ぐ隣には那智三山のひとつ熊野那智大社
がありましたが、元々両者は一体で霊場を形成して
いましたが、明治初期の廃仏毀釈により青岸渡寺と
那智大社に分離した様です。熊野三山でも、他の二
箇所では、徹底した寺院と仏具の廃棄が行われたよ
うですがここだけは難を免れたのはとても幸運だっ
たと思います。
その後、時間的に少し余裕があったので、紀州の南
端に位置する妙法山ある阿弥陀寺に寄ってからその
日の宿「那智勝浦観光ホテル」に向かいました。
朝日が売りのホテルですが、さすがマグロ水揚げ日
本一の那智勝浦らしく食事は夕食・朝食ともに美味
しい刺身がふんだんで、とても美味しく食べれました。
屋上にある温泉も展望が良く、気分良く入浴できまし
たが右の画像はラフマニノフが朝4時半から早起きし
て、露天風呂から撮った日の出の様子です。
霧がかかっていてちょっと地平線より登ってしまいま
したがなかなかいい見晴らしでした。
二日目は一旦名古屋に
戻り刈谷ハイウェイオア
シスにある天然温泉「か
きつばた」に寄ってから
長野県飯田市にある天
竜川水神温泉のよし乃
亭という旅館に行きまし
たが、なんとこの日は年1回の花火大会が開かれて、それもよし乃
亭の目の前から川に向かって打ち上げられると言う事で、部屋から
迫力ある花火を堪能することが出来ました。
最終日は旅館の近くにある元善光寺(善光寺にある御本尊
が最初に置かれた寺のためにそう呼ばれているそうです)に
お参りに行ってから、ラッシュを避けるためひたすら帰宅道を
安全運転で帰りました。
それにしても、今回泊まった宿はどちらも接客対応がとても
良く、気持ち良く巡礼してくることが出来ました。
それと最後に今回は時間節約のために出来るだけ高速道路
を使いましたがETC割引、深夜割日、土日1000円、無料化
試験路線などの組み合わせで通常では3万円近くかかる通
行料金が、なんと7千円台で行ってこれたのは台所の厳しいラフマニノフにはとても助かりまし
た(笑)
by rachmaninof | 2010-08-02 20:59 | 霊場巡り