最近になって気になる宇宙関連の記事がいくつか目に付きました。
今回はそれらの中から特に気になったこうもく記事をいくつか掲載してみました。
本文.画像ははいずれも
各H.Pからの掲載です。
1. 未知なる「プラネット・ナイン」を探せ! 太陽系に第9惑星は存在する!?.
今年初め、海王星より遠くの太陽系外縁に未知の惑星が存在する可能性が、アメリカの研究者
らの分析によって浮上しました。
今後の観測で実際に存在が確認されれば、2006年に準惑星に格下げされた冥王星に代わり、
太陽系第9惑星となります。
果たして、太陽系の彼方に第9惑星となる天体は存在するのか?
……いま、世界中から大きな期待が寄せられています。
外縁天体の軌道計算から第9惑星の存在を推測
今年1月20日、第9惑星の可能性を指摘した論文が、米天文学会の専門誌『アストロノミカル・
ジャーナル』に掲載されました。
論文を発表したのは、米カリフォルニア工科大学のマイケル・ブラウン教授とコンスタンチン・バ
トゥイギン助教授。
彼らは、海王星の外側にある「エッジワース・カイパーベルト」という太陽系外縁領域にある6つ
の天体が、他の天体とは異なる同様の軌道を持つことに注目。それが、外縁を公転する惑星の
重力による影響ではないかと仮説を立て、詳しく分析を開始しました。
通常、6つの天体にこの軌道が生じる確率は0.1%以下しかありませんが、そこに未知の惑星
が存在すると仮定した場合、この軌道が生じる理由が計算でうまく説明できるというのです。
太陽からはるか彼方の軌道を1~2万年かけて公転
計算で予測した第9惑星は、海王星よりも小さいガス状の氷の天体で、質量は地球の約10倍。
太陽からの距離は、近日点(太陽から最も近い時)で地球~太陽間の約200倍、最も離れた
遠日点は1000倍前後で、太陽の周りの楕円軌道を1~2万年ほどかけて公転しているとみら
れています。
ただ、今まで太陽からここまで離れた位置に惑星は存在せず、太陽系が生まれる際、太陽のは
るか彼方に惑星を形成するほどの物質があったのかも疑問視されています。
その点について両氏の論文では、太陽系が形作られた「大衝突時代」に、海王星や冥王星、木
星や土星の重力で、天体の物質が跳ね飛ばされたのではないかと推測しています。
あまりにも遠く、発見には数年かかる見込み
太陽や地球からの距離があまりに遠いため、第9惑星を地球から発見・観測するのは容易では
ありません。両氏はハワイ・マウナケア山頂にある
国立天文台「すばる望遠鏡」で、その姿をとら
えるべく観測を続けていますが、世界最高水準の望遠鏡を駆使しても、発見には数年かかると
みられています。
また、ここまで質量のある惑星であれば、外縁領域の他の天体の動きにも影響を及ぼす可能
性があるため、さらに周囲の天体の分析・計算も進めていくと両氏は表明しています。
計算によって惑星の位置がより正確に推定できれば、発見につながる確率もさらに高まるでし
ょう。
未知なる「プラネット・ナイン」の発見に向けて、人類の夢と期待を担う壮大なミッションは、まだま
だ始まったばかりです。
その姿が明らかになる日は、一体いつになるのでしょうか……。
2. 今度こそ行くぜ火星! 探査機「インサイト」2018年5月打ち上げへ
NASAが2016年の打ち上げを計画していた、火星探査機「インサイト」。火星の地質学的調査
を行うことが期待されていた同探査機ですが、今回2016年3月だった打ち上げ予定が変更さ
れ2018年の春に打ち上げられることが、NASAによって発表されました。
インサイトは地震計や熱伝導に関する観測機を搭載し、火星の調査を行うことで太陽系の惑星
についてさまざまな理解を得ることが期待されています
現在火星ではNASAの探査車「キュリオシティ」が活動しているだけでなく、ESA(欧州宇宙
機関)とロシアも火星探査ミッション「エクソマーズ」として2016年に探査機の打ち上げに成功、
さらに2018年には探査車の打ち上げを計画しています。さらに、2020年にはNASAの新型
探査車「Mars 2020」も打ち上げられます。
これらの盛んな火星探査により、地球の隣の赤い惑星への理解はさらに深まることでしょう。
3.優勝賞金2000万ドル!! がんばれ日本、世界月面探査レース!
現在優勝賞金2000万ドル(約16億円)をかけたレースが開催されている。そのレース、わず
か500m移動すればいいだけ。ただしそれは月の上でのこと。
Google LunarX Prizeと呼ばれるこのレースはNPO法人Xプライズ財団が主催するもの。
X プライズ財団とは様々な競争を通じて技術などの革新を実現しようとする団体で、今回は
Googleをスポンサーにつけて何と月面でのレースを企画したのだ。
無人探査機を月面着陸させ500m移動し、その間のHD静止画・動画を地球に送るというの
が基本ルール。2015年末までのタイムリミットつきのレースで、優勝チームには最大2000
万ドル相当が贈られるという。
参加申し込みはすでに2010年末で締め切られており、全世界から現在25チームが参加し
技術力と誇りを競っている。
その中に日本人のチームが参加しているという。今まで月面着陸に成功したことがあるのは
アメリカとロシア(旧ソ連)だけであり、今回成功すれば日本のロボットが初めて月面を踏む
ことになる。
楽しみです!!